レノンゾスハンター研究レポート -レシピ解説・後編-
どうもToroSateです。
今回はレノンゾスハンターのハイコストカードを紹介します。
長々と続いたカード解説もこれにて終わり。
もう少しだけお付き合いください。
7マナ帯
・ドクターブーム
ワイルドといえばこれ。単純なパワーカード。
スタッツの暴力で優位に立つことを目的にした一枚。ボード拮抗くらいなら思考停止で投げつけても強い。
一時期はアグロ以外どんなデッキにも入る、と言われただけのことはあるなぁ。
呼び出されるBoomBotは「死にまね」系および「ンゾス」とシナジーするが、正直無理に狙わなくていいだろう。
「死んだふり」で「シルヴァナス」や「ハイメイン」のついでに発揮させたりできれば十分な活躍といえる。
8マナ帯
・ヴァイオレット・ヴルム
「キャスリーナ」のバリューを高める、ボード確保の鬼。
彼の真価は「キャスリーナ」から現れた時にこそ発揮される。特に断末魔から現れた場合は、3回倒さねば殺しきれない、凶悪なくさびとなって場を維持し続けるだろう。
その性質から単純除去しか持たないパラディン、ドルイド、ハンター、ウォリアに対して強く当たれる。彼らになら素出ししても活躍する可能性があるぞ。
ウォーロック、メイジも変化系のカード(カザカスポーション、「動物変身」)が少なかったり採用率が低かったりで刺さりやすい、あるいはそれら変化系スペルを誘ってくれる。
・キャスリーナ・ウィンドウィスパー
横展開と盤面維持の両方をこなせるアグレッシブな切り札。
敢えて獣を削り、このカードのバリューを高めたデッキになっているので、召喚できれば相当に強固な盤面を作れる。
しかし挑発を持つ獣は入ってないため、敵の攻撃を許してしまっているタイミングで召喚しても間に合わないこともあるので注意が必要だ。
このカードを出すか否か迷っているような頃合いだと、手札にもハイコストカードやキャストタイミングが少々限られたカードが多くみられるようになるだろう。
先にそれらで守りを固めたり盤面を奪ったりして、余裕をもってキャストしないと真価を発揮できないので注意。
・始祖ドレイク
間に合うなら最高峰の防御力を見せてくれる最後の防衛線。
非常に硬い挑発ミニオン。残念ながらほかのカードとのシナジーは薄く、あまつさえ巻き込みでトークンを殺しかねないが、AoEとして機能する挑発ということで延命としての起用となる。
正直なところを申せば、かつて「キュレーター」が採用されていたころの名残であるほか、DKでほぼ同一のアクションをとれるため、より優秀なカードを発見すれば抜ける可能性がある。
・炎の王ラグナロス
ワイルド鉄板カード。
殿堂入りパワーはこのデッキでもおおいに活躍してくれる。
越えがたい大型ミニオンへの回答
手札が尽きた相手に不利トレードを強いるため
逆にボードの枯れた相手に手札からの除去を吐かせるため
そして1/8で顔に火の玉ストレートをぶつけてe-sportsするため
と、基本的にはほかのデッキでの用途と同じように使って問題ない。
切り札の一枚ではあるが、意外性が薄く、簡単に除去されてしまうので割り切ろう。
10マナ帯
・頽廃させしものン=ゾス
キャストタイミングが非常にシビアなカード。
バ獣、BoomBotおよび「ゲッパー」以外はすべてアグレッシブな断末魔でそろっているため、下手なタイミングで召喚すると大きな隙を生んでしまう。
基本的には「ゲッパー」が死んでいるかどうかがキャスト成否を分ける。
彼がいれば、単純に返しのターンで轢き殺される心配は軽減されるほか、殺しきれないと分かれば、相手は周りの高攻撃力ミニオンを処理することに腐心してくれる。
「ゲッパー」の存在感は想像以上に大きい。
一方で「ヴルム」や「ハイメイン」を蘇生できれば大型AoEに対してべらぼうに強く出られる利点がある。
最大の弱点は「心霊絶叫」。DKアンドゥインが「ンゾス」の返しにアレ撃ってきたら正直返す札がない。
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以上がレノンゾスハンターを構成するカードの採用理由である。
雑感ではあるが、有利なデッキタイプは
・コントロールプリースト
・ウォリアーコントロール
・ハンドロック
・ミルローグ
・ミッドレンジ、あるいはテンポ
といった遅めでボード奪取にそこまで重きを置かないデッキタイプか、逆にボードの取り合いを積極的に行うタイプ。
後者に関してはマリガンで軽量除去や秘策を引き込めればかなりうまく事が運ぶだろう。
一方不利なデッキは
・キングスローグ
・巨人ハンター
・DKハイランダープリースト
・アグロ
などの、短期決着やOTKを狙ったデッキとなる。均一なスタッツが複数並ぶ事態にも弱いため、巨人のほかにもクエストローグも苦手といえる。
以上がレノンゾスハンターを研究した成果である。
ちなみにこのデッキを使って現在ランク17だ。よわい。
もしかすると試行回数が足りないのかもしれない。はたまたもっといいカードがあるかもしれない。
人間、本当に都合が悪い文言というのは聞こえないものである。
ここまで読んでくださって本当にありがとうございました。次回はカバレージ執筆に挑戦してみるよ。