炉端の排水溝

ハースストーンを愛する社畜が、ハースをもっと好きになるためのブログ

レノンゾスハンター研究レポート -レシピ解説・前編-

 

それではさっそく各パーツの役割・シナジーについて解説をしたい。

前編となる今回は3マナまでのカードを扱う。

 

 

 

 

その前にレシピをもう一度おさらい。

 

 

 

 

f:id:ToroSate:20171213201308p:plain

 

 

 

 

合計13040ダストのこのデッキは、アドベ産の札も少なく非常にコストがかかる。

面白くはあるが強いわけではない。間違っても組もうなどと血迷ってはいけない。

 

 

 

 

気を取り直してマナ順に。

 

 

 

1マナ帯

 

・死にまね

 

f:id:ToroSate:20171215190937p:plain

最軽量の「断末魔トリック」カード。

 

ほかの「断末魔トリック」にも当てはまるが、何より強力なのは当然ながら「シルヴァナス」とのコンボである。ほかにも「ゲッパー」に当てて臨時の防壁にしたり、AoEを誘い出すために「ハイメイン」へ当ててもよい。

変わり種ではDKによって生まれた「ブロードバット+猛毒」に付けても強力。このカードなら[バ獣+死にまね+DKヒロパ]=10マナ。最軽量の面目躍如と言ったところか。

 

注意点は「キャスリーナ」。獣を敢えて絞ったこのデッキでは、彼女に「断末魔トリック」を当ててもいい結果が返ってこない場合がある。引きや盤面と相談しよう。

 

 

 

 

 

・追跡術

 

超優秀デッキ圧縮兼サーチ。ドローの乏しいハンターにのみ許された特権。

 

たいていの場合はその時その時にあった札を引いてこれる。仮に引けずとも単純なデッキ圧縮となりレノやンゾス、DKといった切り札の入手速度が上がる。

上記の効能も加味して使用タイミングとしては中盤がベター。終盤、死にそうなときにお祈りで撃ったところで一発逆転カードを引けないというのが正直なところ。

余ったマナで効果的に差し込み、今後の引きの潤滑剤としよう。

 

 

 

 

 

 

 

2マナ帯

 

 

 

 

 

マッドサイエンティスト

 

 

f:id:ToroSate:20171215191253p:plain

デッキ圧縮兼序盤展開。

 

スタッツこそ若干頼りないが、このデッキにおいても彼は強力。

当デッキの秘策は強力なものと同時に、流行から少し外した読みにくいものも採用しているので、「マッサイ」から出現したそれらは間違いなく敵の行動を縛るぞ。

当然初手キープ。テンポ出ししても十分に活躍してくれる。

 

 

 

 

 

・ワンダリングモンスター

 

f:id:ToroSate:20171215191355p:plain

秘策。ハイパーバリューカード。

 

単純なバリューだけで言えば2マナ版「相棒」と呼んでも差し支えないほどのパワーを秘めたカード。

最序盤のボード奪取に向く他、「爆発の罠」と発動条件が一致するため、発動されないまま放置されても敵が横展開を渋る副作用も持つ。

 

時々3/1/1が出る。あきらめず戦えば活路が見いだせるかもしれない。

Maybe, Probably,Perhaps,However.

 

 

 

 

 

・毒牙の罠

 

f:id:ToroSate:20171215191436p:plain

秘策。流行ってるのかいないのかよくわからない一枚。

 

うまくいけば確定除去を放り投げることができる。

最序盤に仕掛ける、というよりは「マッサイ」から出てくるのを見るか、「ゲッパー」のお供として用いるのがよいだろう。

大切なのは除去を吐かせること。あるいは上手に強敵ミニオンにかみつくこと。

決してしょうもないミニオンを当て馬にされてはいけない。

 

 

 

 

 

・狙撃

 

f:id:ToroSate:20171215191507p:plain

秘策。確実に流行ってない一枚。

 

このデッキは序盤を確保できると本当に強い。それを助ける可能性があるのだから当然この秘策も強い。という持論。

特に厄介な挑発ミニオンを退けるのに有効。「ストーンヒルの守護者」はまさにカモ。

そのほか、ローグデッキのいやらしいカードを止めるのにも役立つ。

 

 

 

 

 

・放電レイザーモー

 

2通りの使い方ができるオールラウンダー。

 

半分ハズレみたいになっちゃったような小型バ獣、「ヴルム」の遺産やハイエナを強化して投げつけられる器用な恐竜。当然「ハイメイン」や「ヴルム」本体を強化して打点を伸ばしてもよい。

一方で、初手キープ推奨札でもある。再三いうとおり序盤が非常に重要なこのデッキでは、この強力ミニオンを「ラプター」にしてでも場の優位を維持したいのだ。

 

 

 

 

 

・死んだふり

 

f:id:ToroSate:20171215191941p:plain

大味な「断末魔トリック」。

 

正直なところで言えば二枚目の「死にまね」。複数人を巻き込んだ「断末魔トリック」は無理に狙うべきではないが、決まれば当然強力。

ドクターブーム」との相性は光るものがある。どちらのBotも起爆させることができるため、RNG次第ではボードの優位を引き寄せることも可能だ。

死にまね」同様に微不利を返す可能性と、複数展開できた際の優位をより強める効能、その二つを併せ持つカードと言えよう。

 

 

 

 

 

・速射の一矢

 

f:id:ToroSate:20171215192031p:plain

オールマイティ必須カード

 

ハンターの火力といえば外せないのがこれ。

重量級カードの多いこのデッキではあまり手札は枯れないため、単純に2マナ3点と見よう。

その用途は多岐にわたり、テンポデッキとの盤取り合戦、リーサルのお供、挑発の陰に隠れたシステムの狙撃、さらには「殺しの命令」と合わせて「ラグナロス」や「リッチキング」のキルまでこなせる。

デッキ全体を通して挑発に強く出られないので、そういった場面まで温存しておくのが吉。基本は武器やミニオンでトレード。間に合わないならこいつの出番だ。

 

 

 

 

 

 

 

 3マナ帯

 

 

 

 

 

・イーグルホーン・ボウ

 

ヘルスはリソース、を地で行くゴリラ火力。

 

このデッキにおける武器の重要度は高い。支払ったヘルスを「レノ」が後で持ってきてくれるからだ。

どんどん殴ったあとで彼に泣きつく、そんくらいの気構えでばんばん使おう。

秘策とのシナジーもそこまで意識しなくてよい。殴りたいと思った時が殴り時である。

しかし顔殴りはリーサルやネクターンで詰めるシーンでない限り控えたほうが無難だろう。

 

 

 

 

 

・テラースケイルの追跡者

 

f:id:ToroSate:20171215192203p:plain

レイザーモー」のような立ち位置のテクニカルカード。

 

三枚目の「断末魔トリック」カード。

横にミニオンが立つ、ということで、死にまね以上に横に広げる性能(≒AoE誘発力)が高い。

また初手に来たならテンポ出ししても活躍しうる。バニラスタッツには及ばないが、のちの「教授」や「シュレッダー」につながるなら丸儲けだ。

中盤はいまいちだが、序盤、終盤での活躍が期待できるカード。

 

 

 

 

 

・必殺の一矢

 

なるべくならお祈りで撃ちたくない一矢。

 

ビッグやランプのアンチカード。時にはコントロールが油断して出してきた単騎のシステムも射抜ける。

お祈りに関しては、挑発を越えがたいハンターにおいては生まれやすい、という体感。

「ここで当てなきゃ今後をどう想像してもゆくゆくは負ける」シーンなら撃ってもしかたないのかもしれない。翡翠の陰に隠れた「ファンドラル」とかそんな感じ。

 

 

 

 

 

・殺しの命令

 

速射」に次ぐハンターの代名詞的存在。

 

用途はおおむね「速射」に近い。獣という制約だが、そもそも場もちのいい獣が採用されているほか、バ獣でも対応できるのでそこまで苦ではない。

 

速射」、「キルコマ」どちらにも共通して言えるのは、ここぞ!という場面では出し惜しみせず撃てる勇気が大事という点。

キルコマ」は確かに1枚しかないが、同じようなテキストの「爆発の一矢」も採用している。なんならバ獣で「パトコドー」を改造したっていいのだ。

替えは効く。思い切って撃とう。

 

 

 

 

 

・獣の相棒

 

バリューで攻める序盤の要。

 

初手キープ推奨の一枚。乱暴な言い方だが、それなりに拮抗したボードなら何出ても強い。

中盤以降に撃つなら明確な目的を持って撃とう。目当てが2/3で出るなら重畳。

正直なところを言うと、3マナ帯でアグレッシブなカードがこれしかないための採用という極めて後ろ向きなカード。なんかいい代案ない?

 

 

 

 

―――

 

 

 

以上がデッキのおよそ半分を占める、3コスト以下のカード紹介である。

 

コントロールであるために「いつ引いても戦えるカード」を意識すると、どうしても序盤のテンポだけを意識したカードが採用できない。序盤が大事とさんざん言ってるのにである。

さらに言えばキャスリーナやンゾスのバリューを下げないためにこのコスト帯に獣や断末魔を採用しにくい、という面さえある。

 

その辺の制約の中でうまいこと形にする妙というか、デッキ構築の難しさ・楽しさなんかを感じていただければとてもうれしい。

 

 

次回は花形のハイコストカードを紹介いたしましょう。

それでは~~~~