レノンゾスハンター研究レポート
おれはハンターが大好きである。
もともと別のゲームでもビートダウンを好んで使っていたおれがレクサーに惹かれたのはある意味当然であった。
初めて触れたハースストーン。少ない資産の中で作り上げたサバンナ・ハイメインをさっそく投入してプレイした一戦、その中でかの獣が見せた雄姿をおれは忘れないだろう。2016年、夏の終わりのことだった。
時は移ろい現在。(実力はともかく)ハースストーンが生活の一部にすっかり落ち着いたおれはそれなりに課金し、様々なヒーローに触れた。
その折にふと思ってしまったのである。
ハンターって、何弾重ねてもやってること似てない?
おれ以上にハンターを愛する諸兄におかれましては「なんだこのネズミ、自宅にホウ酸団子撒くぞ」と言われてもおかしくないほどのスゴイ=シツレイだと思うかもしれないが待ってほしい。何も「同じことの繰り返し」は悪だと断じているのではない。
強いスタイルが強いスタイルのまま継がれていくことはいいことなのだ。トレードの練習や低資産プレイヤーのおとも、はたまたシビアで実力の出るデッキタイプ。そのようなデッキがあり続けることのなんと素晴らしいことか。
しかし理屈ではわかっていてもおれの熱い心(悪く言えば飽きっぽい性分)は黙っちゃくれなかった。
ハンターで、誰もがやらないようなことをしたい!
身を焼くようなコントロールバトルをレクサーくんがしたっていいじゃあないか!!!!!
そんな思いがおれの創作意欲に火をつけた。
「レノンゾスハンター」その生い立ちである。
ゲームスタイルは他のレノデッキとは大きく異なる。
もともとリソースなどあってないようなものであるレクサー。ドローも尽きれば盤外からの供給も乏しく、何よりAoEにすぐれない。DKにより外部供給は大きく緩和されたが、依然全体除去の少なさは目立つ。一度奪われたボードの奪還は極めて難しく、当然リソースを使い果たさせて勝つなど夢のまた夢。
そこでこのデッキがとるスタンスがアグレッシブコントロール。
すなわち序盤からデッキ・手札・ヘルスと、持ちうるリソースの許す限り攻め立てることで盤面の優位に立ち、中~終盤でDKあるいはレノジャクソンで損失をリセットさせてエンドカードたる旧神へつなげる戦法だ。
他ヒーローでは実現の難しい「断末魔の能動的な発動」が狙いやすいのもハンターならではの特徴の一つ。当デッキが目指すスタンスの助けになりうるものだ。
ワイルドで、かつ要求ダストも大きい変態デッキであるが、少しでも興味を持っていただけたら嬉しく思う。
次回は各カードの役割を解説したい。